『ナイトブラって必要ですか?』
『おすすめのメーカーはありますか?』
など、ナイトブラについてご質問いただくことがあります。
バストケアの観点から考えると、
『ナイトブラが必要か?必要ないか?』『どんな商品を選べばよいか』は、
バストの状態とバストケアの目的によって変わります。
JBAの【タイプ別バストケア理論】に沿って、あなたのバストにとってナイトブラが必要かどうか、
また、どんなナイトブラを選べばバストのキレイ(健康美)にプラスに働くかを解説します。
目次
JBAのタイプ別バストケア理論
type-1(Pケア タイプ)に合うナイトブラは?
type-2(Lケア タイプ)に合うナイトブラは?
ナイトブラの基本の考え方
JBAのタイプ別バストケア理論
まずはじめに、JBAのタイプ別バストケア理論について解説します。
日本女性のバストは、大まかに以下の2タイプに分類できます。
●type-1(Pケア タイプ)
●type-2(Lケア タイプ)
図1:バストの構造
©︎一般社団法人日本バストケア協会
【type-1】は、バスト表層(パフス層)を引き締めることでバストのリフトアップを目指すケアタイプです。
●対象となりやすいバスト
・Dカップ以上のボリュームのバスト
・授乳やエイジングで下垂したバスト
●対象となりやすいバストのお悩み
・授乳後に垂れてしまった・しぼんでしまった・皮膚がヨレヨレになってしまった
・年々バストが下がってきた・バストが下がってデコルテの骨っぽさが気になる
上記のようなバストの下垂のお悩みは、バストとバスト周辺(バストケアエリア)の皮膚を引き締めることでバスト表層の皮下組織を上向きに癖づけることがポイントです。
バストケアエリアの皮膚を引き締めることができた分、バストのリフトアップが期待できます。
【type-2】は、バスト深層(ラフス層)を柔軟にほぐすことで、バージスボリューム(バストの円周)を広げることを目指すケアタイプです。
●対象となりやすいバスト
・Dカップ以下のボリュームのバスト
・左右の大きさや形の違うバスト
●対象となりやすいバストのお悩み
・バストが扁平(小さい)
・バストの形が丸くなく、角ばっている
上記のようなバストの丸みのお悩みは、バスト深層の皮下組織を柔軟にほぐしてバスト表層への血行促進を行うことがポイントです。
バスト表層を血行の良い状態に保つことで、ふっくらとした丸みのあるバストを目指せます。
type-1(Pケア タイプ)に合うナイトブラは?
簡単にいえば、type-1のバストはたるんだ状態です。
バストケアのポイントはたるんだバストを引き締めることなので、ナイトブラはバストを引き締めるようにフィットするものがおすすめです。
極端なイメージとしては、“さらし”のようにバストを体にしっかり固定できるものです。
単純に固定するよりも、バストをすくい上げた位置で固定できれば尚良しです。
type-1に適したナイトブラモデル
株式会社エル・ローズ おやすみリラクエステ
type-2(Lケア タイプ)に合うナイトブラは?
簡単にいえば、type-2のバストは硬くなった状態です。
バストケアのポイントは硬くなっているバストを柔らかくほぐすことなので、ナイトブラはバストを圧迫しないものがおすすめです。
極端なイメージとしては、“ぶかぶかタンクトップ”のようにバストにも体にもフィット感を感じないものです。
単純に“ぶかぶか”だとバストの下垂防止に役立たないので、バストの丸みを潰さない程度にフィットすれば尚良しです。
type-2に適したナイトブラモデル
株式会社ランブール ナイトキャミソール
ナイトブラの基本の考え方
ナイトブラの基本の考え方は、下記の2つです。
1、カラダにとっては、締め付けない方が良い
2、バストにとっては、理想的な位置・形で固定した方が下垂防止に役立つ
※ナイトブラを付けることでバストが大きくなることは科学的にありえません。
1と2、すなわち『締め付けないこと』と『固定すること』はトレードオフの関係になります。
例えば、ご自身のバストがtype-1(引き締めることがケアのポイント)でも、バストを体にピッタリと固定できるようなフィット感の強いナイトブラを着けると体がしんどい場合は、体がしんどくなくバストもそこそこ固定できるフィット感の弱いブラジャーを選んだ方が、全身の健康状態にとってベターです。
ご自身のバストの状態とバストケアの目的によって適切なナイトブラは変わりますし、体質・体調によっても、心地よく着用できる商品は変わります。
ナイトブラも日中用のブラジャーと同じように『自分に合うものを見極める』ことが大切です。
なお、ナイトブラを付けることでバストが大きくなることは科学的にありえません。
バストが小さいと悩んでいる女性の心の弱みにつけこんだ広告に騙されないよう、ご注意ください。